肩や首の不快感・こわばった感じ・こり感・重苦しさや痛みを感じている患者様を治療院で多く対応させて頂き、プライベートでも肩こり に悩んでいる方の相談を受け感じた事を今回は書いて行こうと思っています。

まず「肩こり」は一般的に不明な点がとても多い疾患です。

一説では同じ姿勢をとり続けるなどして頭や腕を支える僧帽筋や、その周辺の筋肉の持続的緊張によって筋肉が硬くなり局所に循環障害が起こって痛みが起こると認識されています。

では何故デスクワークなどで同じ姿勢をとり続け、痛みが発生するのでしょうか。

患者様からも「動いていない、大した事をしていないのに何故痛くなるのか?」と聞かれる機会が多く、その度に以下のようなご説明をさせて頂いています。

img_illust_12人間の痛みは神経を伝って脳で痛みを認識します。
筋肉を動かさず一定の姿勢を取り続けると血流障害が起き痛みを脳に伝えるC繊維が過剰興奮して痛みを脳に伝える事が研究で報告されています。ストレスからの筋緊張による痛みの原因の一つにC繊維の過剰興奮が関与している事も考えられます。

ではどうすれば痛みは取れるのか?

通常、捻挫や打撲による痛みは動かすと痛みが強くなります。
しかし肩こりのような痛みは筋肉を動かす事によりC繊維の過剰興奮が収まり痛みが止まるのです。

手技によるマッサージ、はり、きゅう、ストレッチ、電気治療などが 肩こりや長時間座った後に起こる腰痛に有効なのはこの理論による物と考えられます。

一緒に痛みの勉強をさせて頂いている歯科医の先生もこの理論に基づき、顎関節症による痛みなどの症状を電気治療やマッサージで緩和させています。

しかしただ痛みのある箇所を強く押したりするだけでは症状は緩和されません。

何故でしょうか?

何故なら必要以上に強く筋を押した場合は筋組織の硬結が増して症状が悪化します。

肩こりの症状が出やすい肩甲骨上角部を痛みで不快感が出る位強く押されたり、厚生労働省が禁止しているスラスト法(頸椎を急激に回旋、伸展させる手技 )で症状が悪化したケースも見受けられます。

このようなエビデンスが無い治療法や禁止されている手技では肩こり、頚腕症候群、腰痛などは治る所か症状を悪化させる危険性もありますので注意が必要です。

当院では「肩や首の不快感」「こわばった感じ」「こり」「重苦しさ」の症状に対してエビデンスのある安全な施術を行っております。
(特に頚部の後頭・環椎・軸椎関節の特殊な運動性を考慮した適切な手技)

また提携先のドクターに安全性を確認して頂き、医師の診断が必要な場合には提携先クリニックをご紹介しております。

内科的疾患がある場合を除き、肩こり・腰痛と診断されている症状でも、身体のどこかに原因や誘因があります

その原因を患者様にわかりやすく説明し、負荷が少なく効果の大きい手技療法と最新式の物理療法機器で症状改善を目指します。

肩こり、腰痛。首、背中の痛み、不快感・こわばった感じ、重苦しさ。

などにお悩みの方がいらっしゃいましたら当院に御相談ください。

最後に基本的な話になりますが、肩こりの症状を改善させるには治療と合わせて適度な運動と規則正しい健康的な生活を心がける事も大切だと実感しております。

コスモ整骨治療院 院長